拙い感想文。

復職向けデイケアに通いながら療養しながら勉強や趣味の事+日常を書いている拙いブログ

水族館ガール

久々の更新となります。

木宮条太郎さん「水族館ガール」

 動物が好きなので見つけた時は、表紙も綺麗で、即買いでした。

主人公は役所勤務だったのですが、1年間だけ水族館で働いて欲しいと上司に言われるところから始まります。

イヤイヤな主人公 嶋 由香さん。私だったら大喜びものです。

 

ドラッグやいじめ…?意外とえげつない、「イルカ」の生態 - NAVER まとめ

 

 

皆の憧れイルカ課に所属されたが、初めの内は、イルカを遠くで観察して個体の区別を出来るようになることから。初めからイルカに指示が出来るなんてあってはならない。今までの努力が水の泡になってしまうから。慎重になる梶先輩。

 

水族館や動物園の葛藤も書かれていました。「自然体に近い状態で、ありのままの姿を見せます。」と謳うが、やっていることはまた違う。アジの腹にビタミン剤を忍ばせてイルカに摂取してもらう。自然のアジの腹にはビタミン剤は詰め込まれていない。その矛盾に一番近い飼育員や所属している先生が苦しんでいる。

 

水族館や動物園や植物園の存在理由とは何だろうと考えれば、全体の種を未来で考えたら必要であると思います。だけど、動物園や水族館にいる動物のことを”今”を見たりしたら、狭い檻に閉じ込めて人間の勝手な行動になっているのではと思ってしまいます…。

 

 動物園・水族館に反対する4つの理由 | NPO法人アニマルライツセンター 毛皮、動物実験、動物虐待、工場畜産、犬猫殺処分などをなくしエシカルな社会へ

 

動物園へ行こうよ 

 

上のリンク先のを引用させてもらいます。

 動物園は自らその存在価値を確立するため、社会的役割について条件付けをした。

1. 野生動物を通した環境教育機関であること

2. 野生動物の保護、繁殖施設であること

3. 野生動物と自然環境の研究機関であること

4. レクリエーション施設であること

 

利益が目的にならなければ…と思うのですが、まだ、分からないことばかりで断言できない。

 

 

話を戻して…。

給餌の際に嶋さんは梶先輩にマニュキュアを指摘されるのですが、目に見えない色だから、皆やっていることだからと言い訳に好きにはなれないと思いました。少し、苛立ちを覚えたので本を閉じて一旦休憩。

 

ゆっくりくる死を目の前にしたら自分の無力を思い知る。この本にもあります。

愛犬の看取る時、何をしてやればいいのか、何が出来るのかと悩みながらの介護していました。お互い後悔しないように接していても、亡くなれば哀しみと後悔だけが残ってしまいました。時間が解決してくれると、過ごしています。

 

ペンギン担当の吉崎姉さんが面白い。

ラッコの交尾は激しい。見ていると元気が出る。ジュゴンの交尾は羨ましい。丁寧に優しく…うちの旦那より上手だわと言ってしまう。旦那さんも可哀想に。

 

最初は、水族館や海獣の話が濃くて面白かったのですが、後半は、嶋さんと梶先輩の恋の話に海獣達の話が薄れてしまったように感じます。ドラマ化されているのですが、観ようか観ないか悩みどころです。恋愛要素が濃くなっているのではないだろうかと予想している。

 

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