拙い感想文。

復職向けデイケアに通いながら療養しながら勉強や趣味の事+日常を書いている拙いブログ

ぼくは勉強ができない

山田詠美さんの「ぼくは勉強ができない」を読み終えました。

読みたい本リストに入れてあった本で、古本屋で、見つけれたのは嬉しかったです。
 
主人公は勉強ができないけど、女性にモテる秀美。いましたね。クラスに一人か二人。サッカーが上手だったり、顔が整っていたり、他で補いが出来ている人が。
 
頭が良い人の話は、言葉の操り方が上手で面白いとは思うのですが、目を閉じて聞きたい、質問をしたいと思ってしまいます。馬鹿だとか、こんなことも知らないのかと思われたくないから。目は正直だと思うので。
 
話が反れました。
34ページに書かれている、秀美と黒川さんの会話の「虚無」。秀美の「それを普通に使う奴って、何を考えているのかなあ」に黒川さんは「何も考えてないのよ」に納得。
 
黒川さん言葉は汚い。「排泄物も吐瀉物も体の中に隠し持っているくせに、何故、虚無なんて言葉を使うか」この言葉には笑いが出ました。確かにそうだ。
 
読み進めていくだけ、秀美の出来た考えや大人の考えに、自分自身の子供らしい考えが浮き彫りにされていき、人生経験の豊富な秀美に少し憧れを持ちながら、読み終わりました。
 
秀美のおじいちゃんやお母さんは、芯が通っていて、ちゃらんぽらんなのに憎めない人なんだと感じました。だからモテるんだよお母さん。
 
この本で一番好きな所はと聞かれたらあとがきと言ってしまいそうになる。一番リズムカルに読めた。
 
あとがきにもある、大人の方に読んでほしいと。自分が歳くった時に読み直したらまた、違う考えや感じ方をするのかも知れないと、楽しみです。
 
空虚なブログですが、再読する時また、このブログに感想を書けたらと思います。
 

 

 

 

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)